2015.02.17(火)
戦争を正面から考える者が平和を構築できる
実質賃金が18か月連続でマイナスになっているから、
個人消費が伸びない。
企業の設備投資も増えていない。
企業が日本国内の市場を信用していない。
だから異次元の金融緩和でじゃぶじゃぶのはずの
カネを、企業は銀行から借りない。
つまりアベノミクスとやらは失敗している。
円安で外国人がこれだけ日本に観光に来て、
中国人が爆買いしてるのに、日本全体の
景気浮揚には大した効果もない。
これでギリシャがEUを離脱してデフォルトしたら、
ユーロが信用を失って円高になる、株価も暴落する。
そもそもEUという実験そのものが各国の国柄を
無視した設計主義だから、将来が怪しい。
ウクライナ経済を支えるためにもEUはかなりの額を
援助しているが、ロシアとの戦争もそう簡単に
収まる気配はない。
米国はウクライナに軍事基地を置くという話もあるが、
ロシアとイスラム国の二正面作戦で軍事費を
使っていく覚悟があるか?
日本を含め、世界各国の経済が崩壊の危機を
迎えている。
経済の危機はナショナリズムを増幅させ、
戦争という祭りでの蕩尽を求める。
『新戦争論1』でも描いている通り、戦争の反対は
平和ではない。
平和とは何かも知らずに、平和は守れない。
戦争について、自己欺瞞なく、
正面から考える者でなければ、
平和を維持・構築することはできない。