2014.12.23(火)
来年は円安倒産、続出の年
円安倒産が前年比2・7倍、ここ3か月連続で、
過去最悪の状態が続いているらしい。
日本の企業の99・7%が中小零細企業だというが、
円安コスト高を価格に反映できず、収益が出ない
会社が続出。
来年からはさらに倒産件数が増えていくだろう。
一方、ホンダ会長は現在の円安が続けば、
自動車生産の一部を国内に回帰させる動きが
出てくると言っているらしい。
自動車業界はアベノミクスとやらの為替差益で
大儲けしてるから、「どうせトリクルダウンはない」
という批判の高まりを警戒している。
そこで国内にもいよいよ「トリクルダウン」が
始まりますよと、安倍政権の後押しを
しているのだろう。
大企業は「法人税減税」という利益誘導を
政権に期待しているだろうし。
それでも安倍政権と多国籍企業、そして
株主富裕層の悪魔の結託からは、
「トリクルダウン」という「おこぼれ」は
絶対にないのである。
年収200万以下が給与者の4分の1に
なっているが、貧困層が今後も増えていくから、
結局、消費活動は収縮する一方。
グローバリスムによる格差拡大が、経済成長を
阻害する要因になるのは、ピケティも
スティグリッツも分析している。