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2014.11.16(日)

京都大学の中核派と公安

 

京都大学に機動隊が入って、中核派のアジトを
捜索したらしい。

そのアジトがオウム真理教のサティアンそっくりで、
幾重にもガードされたドアがあり、室内では大勢の
若者が共同生活しながら、暴力革命を目指している。

今どき過激派に入る若者は「純粋まっすぐ君」で、
理想を求めるがゆえに、反資本主義になるのだが、
資本主義も無制限なら、暴走して、
過激派と変わらぬ市民への暴力となるのは
事実である。

しかし今どき60年代から活動しているジジイが、
若者を洗脳しているのだから呆れる。

 

大学は政治勢力からの干渉を受けずに、
教育・研究を自由に行える自治を持つと言うが、
自治を無制限に認める「聖域」を作ってしまうと、
それを悪用してカルト信仰が温存され、増長し、
いつか暴力に結びつき、無辜の民を
殺傷する最悪な事態を招いてしまう。

信仰の自由も、言論の自由も、同様だ。

過激派も、在特会も、カルト宗教も、公安の
存在意義を確固たるものにする理由付けを
与えている。

願わくば公安はネットの中も目を光らせて
おいてほしい。

左翼過激派がネトウヨの中に潜入している
可能性が極めて高いからだ。

 

わしはかつて公安警察に二人、会ったことがある。

二人ともなかなか好感が持てる人物だったが、
わし自身を監視しているのかもしれない
と思って警戒した。

公安にも警察にもわしのファンがいるようだし、
彼らはプロとして「公」のために働いているのだろう。

それでも、わしにさえ警戒されねばならない
仕事というのは、実に大変だなあと同情する。

わしとしては権力を無警戒に信用することもできないし、
公安には同情しながらも警戒せざるを得ないのだが、
左翼過激派や右翼過激派(ネトウヨ)がいる限り、
市民の側にとっても必要悪だと言わざるを得ない。