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2014.06.29(日)

男系固執と男尊女卑と集団レイプ

 

安倍政権は皇籍離脱後も皇室活動を継続できる
「皇室補佐」や「皇室特使」などという
新たな身分制の検討をしているという。

そろそろわかった頃かなと思っていたが、全然わかってない。

意地でも「女性宮家」や「女系も公認」にはさせないという
男系絶対固執」の感覚を捨てないつもりらしい。

「男系絶対固執」はまさに男尊女卑の因習
そのものなのだ!

 

都議会の女性蔑視ヤジに関して、わしは強い興味を
持っている。

一応、マスコミでは非難の声を上げているが、
それは「建て前」の男女平等を言っているだけかもしれない。

その点に関しては、男も女も一緒の気がする。

「建て前」は欧米でも一緒だし、「女性の人権」意識に
欧米の男
どもが怯えなければならなくなった事態も
わかるし、
慰安婦問題もこの「女性の人権」意識を
抜きにしては
解決しない。 

今回の都議会の事件で、まっ先に怒りを表明して、
議員に抗議するほどの門弟女性がいたが、
この人は本気だろう。

わしも一瞬にして沸騰したが、この門弟女性には
遅れを取った。

「建て前」ではないから一瞬にして沸騰するのであり、
やはり「建て前」以上の怒りが芽生えなければ、
その後の思想的な関心も続かない。

男と女の問題は、ずっと気になってきたのだが、
いつか論じてみなければならないのかもしれない。

 

男性優位社会を支えてきた言い訳として、
実は男は女の掌の上で転がされてるだけ
というのがある。

男はこれを言いさえすれば女を誤魔化せてきたし、
女もこれを言えば自尊心を満足させられてきた。

これで両者痛み分けでチャンチャンと終わらせてきたのだ。 

わしはその論法にずっと欺瞞を感じてきたが、
あの都議会の集団レイプのような光景に、
吐き気を催したし、まだいるはずのレイプ犯を
自民党議員の女が匿ったことに吐き気を覚える。

どうにもならない性差の問題と混同せずに、
社会的な男女の問題を論じてみなければ
ならないのかもしれない。