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2014.05.27(火)

AKB48握手会での凶行から学ぶこと

 

AKB48の握手会での凶行は、
特定のメンバーを狙った犯行ではなく、
そもそもAKBファンによるものではなかった。

AKB外からの侵入者であり、破壊者だった。

犯人の動機は
人が多く集まる所で人を殺そうと思った。
誰でもよかった」というものだから、
過去にもあった劇場型の無差別殺傷事件と
同質の犯罪である。

「AKB商法」を敵視したアンチ・AKBの者たちの
バッシングは的外れだった。

AKBに原因があるのではなく、
若者を孤立させる現在の社会そのものに
原因がある事件なのだ。

孤立感から「承認欲求」を充たす無差別殺傷事件は
過去に何度も起きているが、現在の格差社会、
雇用が不安定な社会では、将来も必ず起こる事件だ。

誰のコンサートでも、何の集会でも、
人が集まる場所なら、どこでも起こり得る事件だ。

犯人がAKBのCDを買ったのは、
自分の凶行の舞台としてAKBの握手会を選んだからであり、
そこが人の注目を集める場だと思ったからだ。

 

だが、そのような時代に、
「会いに行けるアイドル」を続けるためには、
やはり厳重なセキュリティーが必要になる。

性善説に立てないイベントになるのは残念だが、
警視庁の要請は正しい。

そして、これまで少女たちを心理的に傷つけていた
一部の非常識で悪質なファンがいたことも確かなのだ。

これを放置していたら、今度はAKB内からの犯行も
起こるかもしれない。

運営だけでなく、心あるファン同士で、
監視する体制が必要だろう。

心ある男性ファンは、自分も警備員という構えで
握手会に行ってほしい。

 

少女たちは激しい競争の中で、本心は言えない。

少女たちの不安を取り除いてやるのは、
大人の勤めだ。

性悪説に立たざるを得ないが、
ファンの善意でAKBを守るしかない!