クマラスワミ報告書は「妄想残酷物語」である
村山談話・河野談話に未来はあるか?
第70回 クマラスワミ報告書は「妄想残酷物語」である
クマラスワミ報告書が採用している参考文献は、日本の
左翼活動家の資料をまる写しにしたジョージ・ヒックスの本1冊だけ。
他に依拠しているのは、吉田清治証言と、元慰安婦の
証言だけである。
クマラスワミが証言の聞き取りを行なった元慰安婦は、
ピョンヤンで4人、ソウルで11人、東京で在日1人の計16人で、
報告書にはこのうち4例が引用されている。
しかしその証言は例によっておかしなものだらけだ。
特に凄いのは、北朝鮮の元慰安婦、チョン・オクスンの証言である。
その証言によると、チョンは13歳の時に一人の日本兵に
拉致されてトラックで警察署に連行され、
数人の警官に強姦され、そのとき警察署長に左目を殴られ
失明したそうだ。
その後、日本軍兵舎に連れて行かれたが、そこには400人の
若い朝鮮人女性が、5000人の日本兵に性奴隷として
サービスを強要されていたそうだ。
おいおい、そもそも兵舎の中に慰安所なんか作れるわけがないし、
普通、慰安所は兵隊が外出して行く場所だ。
400人もの慰安婦を収容する慰安所って、何軒必要なんだ?
そんなどえらい規模の慰安所なんかあるわきゃない。
普通はひとつの慰安所に多くて30人くらいのはずだ。
日本兵5000人に対して、慰安婦400人???
ニクイチ=29人に1人で計算されて、慰安婦が20万人も
いたという誇大な数字をプロパガンダされているが、
今度は12.5人に1人で計算されるのか?
しかも、チョン・オクスンの話では、ここでは毎日、
1人が40人に犯されていたという。
計算するのもバカバカしいのだが、この証言通りなら、
ここに駐留していたという5000人の日本兵は、毎日毎日
1人当たり3.2回の性交をしていたということになる。
それで、一緒にいた朝鮮人少女が、なぜ1日40人もの
相手をしなければならないのかと苦情を言うと、
中隊長がリンチを命じ、皆が見ている中、衣服をはぎ、
手足を縛り、釘の出ている板の上に転がし、最後に首を
切り落としたという。
そして中隊長は、「こいつら朝鮮人女は空腹でわめいて
いるから、この人肉を茹でて食べさせてやれ」と命じたと、
チョンの証言はエスカレートするのだ。
さらには、性病にかかった女性は陰部に熱い鉄の棒を
突き刺されただの、数名の少女が水と蛇でいっぱいになった
プールに突き落とされ、土を入れられて生き埋めにされただの、
逃亡に失敗した者は拷問を受け、唇の内側、胸、腹などに
入れ墨をされただの…
こうして400人の少女のうち半数以上が殺され、
チョンは5年後に逃亡して生き延びたが、
不妊と言語障害に苦しんだ…などと、妄想は果てしなく
膨張していく。
クマラスワミ報告書はこの証言を何の検証もせず、
完全に事実としての扱いで、2ページも使って長々と
引用していたのだ。
「妄想残酷物語」、それがクマラスワミ報告書である。