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2014.05.11(日)

櫻井よしこは「個人」ではない

 

トッキーが書いていたが、文芸春秋での櫻井よしこの
皇位継承問題に対する発言、
かつては、必要な血筋の方を天皇に据えるべく、
六百年を遡ったこともある」というのは滑稽だったな。

わしら皇統の「双系公認・直系継承優先派」が、
『旧宮家系』というのは、今上陛下から600年も血筋が
離れてるんだぞ!」と繰り返して言っていたら、
櫻井よしこはその「600年」という数字だけが脳に強烈に
刻まれていたのだろう。

櫻井は、いつの間にか、その「600年」という数字まで、
過去にあった男系継承の例であるかのように勘違いしてしまい、
「六百年も遡って男系天皇を探したことがあった」
と思い込んでしまったのだ。

原理主義者の脳というものは、自分の主張に都合が
いいように情報が変更されて、記憶されてしまうものらしい。

「600年」という数字は、男系固執派からは
出てきたことがない。

彼らにとってはまずい数字だからだ。

隠したい数字なのである。

男系も女系も関係なく「双系」でいいと主張する我々の
からしか「600年」という数字は出てきていないのだ。

つまり櫻井よしこは、我々の主張を聞いたことがある。

「600年」という数字には大きな衝撃があった。

だが、しっかり我々の意見を理解するまでには至らない。

いや、虚心坦懐に考えてみる気がない。

自分の発言のポジションが、神道関係団体であったり、
日本会議だったり、自称保守系の団体ばっかりだから、
ポジショントークとして、不都合な真実には目を瞑り、
耳を塞ぎたいのである。

 

櫻井よしこは、自分でものを考える「個人」ではない。

あくまでもポジショントークの人なのだ。