「恋愛禁止条例」から「恋愛スルー条例」へ(その6)
大人AKB48のセンターが37歳2児の母に決まった。
これは江崎グリコのキャンペーン企画だが、
握手会、劇場公演、コンサートにも参加するらしい。
もはやAKBは秋葉原のアイドルヲタが育てる
マイナーなコンテンツではない。
その時代に出来た「恋愛禁止条例」という村の掟など、
資本主義の波に乗りまくった現在では
邪魔な存在なのかもしれない。
電通も入り込んで次から次に新たな企画が提出され、
大企業とのタイアップが決まっていく。
スキャンダルが出たメンバーが大企業のCMに
起用されていたら、「スルー」しておいた方がいい。
CMはイメージが大切だから、スキャンダルは企業側が嫌う。
メンバーが謝罪したくても、
スキャンダルを認めることは出来ないし、
運営側も罰なんか与えられないのである。
これも資本主義の要請なのだから仕方がない。
AKBはもうコアなファン層の愛で支えられる
コンテンツではない。
CDの売り上げより、企業から入ってくる収益の方が
大きいかもしれない。
そのせいか最近、CD/DVDのクオリティーが落ちている。
わしは全グループの劇場盤以外のCDを、
全タイプ購入してきたコアなファンなので、
質の低下は気になる。
こうして資本主義の要請で「恋愛禁止条例」は
消滅したように見えるのだが、
奇妙なことに江崎グリコの企画では、
また「恋愛禁止条例」が復活しているのだ。
大人AKBセンターの主婦が、報道陣から
「AKB48は恋愛禁止ですが?」と振られて、
「恋愛はしません!」と宣言した。
もちろんシャレだが、これがYahooニュースに載っていて、
話題作りに貢献している。
相変わらず「恋愛禁止条例」は、
AKBの重要な「売りもの」「セールス・ポイント」として、
しぶとく生き残っているようである。(つづく)