2014.04.01(火)
朝日新聞、スマラン慰安所「白馬事件」
村山談話・河野談話に未来はあるか?
第47回 スマラン慰安所「白馬事件」(その3)
朝日新聞は1992年(平成4)7月21日夕刊1面トップに
「オランダ女性も慰安婦に」という記事を載せた。
内容はスマラン慰安所「白馬事件」のBC級戦犯裁判資料である。
さらに社会面の関連記事では裁判で有罪判決を受けた元軍人と、
インドネシアで抑留生活を体験したオランダ人女性の証言を載せ、
その後も数度にわたって続報記事を出した。
朝日新聞はこの年1月の慰安婦問題謀略記事でまんまと
韓国を大炎上させ、宮沢首相(当時)を謝罪させるという
赫々たる戦果を挙げており、
次はオランダに火をつけようと企んだのだろう。
記事はインドネシア・バタビア(現・ジャカルタ)の
軍事法廷を「オランダ・ハーグの軍事法廷」と間違え、
被告12人のうち11人が有罪判決だったのを
「12人に有罪判決」と間違え、しかも後日出した訂正記事では
「9人」とさらに間違えるという杜撰さだった。
あくまでも「火つけ」が目的で、記事の正確さにまで
気が回らなかったのだろうか?
この時点から44年も前の、しかも前述のとおり信頼できる
資料とは言い難いBC級戦犯裁判の記録を持ち出し、
大々的な記事にして旧日本軍を断罪しているのだ。
しかも、戦犯裁判の判決理由は講和条約の発効と共に
無効になることも、日本とオランダの戦時賠償問題は
サンフランシスコ講和条約と1956年の日蘭議定書で法的に
解決していることも無視の無法行為である。
この記事をきっかけにオランダ人元慰安婦も名乗りを
挙げて証言を始め、東京地裁に提訴する者も現われた。
そしてオランダ政府は実態調査に乗り出すことに
なったのだった。(つづく)