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2014.03.27(木)

ネットでシッター殺人者

 

排外デモに嵌った愛国婦人にせよ、
わしの読者である子育て中の母親にせよ、
総じて母親というものは対応が難しい。

育児する自分というものに、肥大したプライドを持っているから、
前回「ゴー宣道場」に参加した主婦の中にも、
勘違いをしてキレかかっていた人がいた。

現在配信中のライジングで、
ベビーシッター幼児殺害事件に関する
『ゴーマニズム宣言』を書いたが、
コメント欄を見ると、概ね好評だ。

だが、「ゴー宣道場」の門弟には、あまり反応がない。

それどころか、ネットに頼る母親に過剰に同情してしまって、
弱者認定し、制度不足こそが諸悪の根源と言う女性がいる。

あきれたことに、それに感化される男まで出てきて、
まったく情けない。

世間では子供を預けて働く女性に対しては
同情するのが知的だと思われていて、
大沢あかねの正論にバッシングが行われた現象を見て、
腰が引けてる知識人が多い。

大沢あかねは全く正しいと、わしが擁護しておく。

金持ちに嫉妬して、自分を誤魔化すんじゃない!

リベラル知識人は、無難な意見として、
制度の不備に原因を求める。

実に簡単な解答だ。

社会が悪い。制度を整えよ。税金を使って。

だが制度の問題じゃないんだ。

あの母親は待機児童ゼロを掲げる横浜の住民じゃないか。

わしはネットで他人に子供を預ける母親なんか、
全然同情しない。育児放棄だと思っている。

つい最近、「明日、ママがいない」に感動していた感性は
どこに行ったのだろう?