2014.02.23(日)
村山談話・河野談話に未来はあるか?第13回
村山談話・河野談話に未来はあるか?
第13回 言葉は外交の武器である
NHK籾井会長が2月12日の経営委員会でこう述べた。
「記者会見のテキストを全部見てほしい。
私は大変な失言をしたのでしょうか?」
いやはや、やれやれだ。
籾井発言を非難する左派は、公共放送の会長が政権の肝いりでは、
中立性が守れないことを案じている。
しかも籾井の「慰安婦問題を否定する」発言が許せない。
逆に擁護する右派は「籾井発言は間違ってない」と言っている。
個人の意見とNHKの報道傾向は切り離せるという理屈だ。
左派も右派も、わしの観点とは違う。
わしは「籾井発言は間違っている」し、「大変な失言だ」と言っている。
確認しておくが、籾井は
「韓国が日本だけが強制連行したように主張するから、話がややこしくなる」
と言ったのだ。
では、「日本も韓国も外国も強制連行した」と言えばいいのか?
冗談ではない。
日本は「強制連行(人さらい)」などしていない!
強制連行したと認めてはならないのだ!
言葉一つが歴史認識に重大な影響をもたらすし、
言葉一つが外交における情報戦の命取りになる。
外交における言葉は武器である。
壊れた武器を持って外交に勝てるわけがない。
右派も左派も含めて、国内だけの放言・暴言で自己満足している
「平和ボケ」の連中は、「言葉という武器」を全然磨かない。
言葉は鋭利に磨き上げ、慎重に使わなければならない。
不正確な言葉が忽ち世界を駆け巡る時代なのだから。