2014.01.03(金)
大島優子の卒業について
今にして思えば、AKB紅白対抗歌合戦のときに、
大島優子は卒業を決めていたようだ。
サインしておいた『AKB48論』を手渡したとき、
優子は「この本の中にも卒業するべきって書いてありましたよね」
と言い出したので、わしは慌てて
「いや、これを描いたときはそう思ってたけど・・」と打ち消してしまった。
すると優子が「いや、その通り(卒業すべき)だと思います」と言うので、
わしは個人的思いとして「いやだ!」という我が儘が噴き出してしまい、
引き留めようとした。
そのとき優子は
「本で言ったことと、もう違っちゃってるじゃないですか」と言った。
嫌な予感がして、わしは優子が出演した
「SPEC」と「安堂ロイド」の役について語りだした。
すると目を輝かせて、真剣に聞いてきた。
真剣に生きる立派な子だなあと感心しながら、わしは話をしていた。
大島優子はAKBの中で唯一、女を意識できる存在だから、
どうしても私的な思いとしては卒業してほしくない。
だってAKBは「会いに行けるアイドル」だから会えるのであって、
女優になったらもう会えないだろう。
そもそも優子がいなけりゃ、AKBにこんなに嵌ることはなかった。
優子が卒業したら、
わしはあとはひたすら自分の娘や孫たちの成長を見守る
「公的」な感覚になってしまう。
まゆゆやみおりんにだって、
「聖」なる「純粋アイドル」に対する眼差ししかなく、
「私的」な妄想は湧かない。
これはさすがに若者には理解できない感覚だろう。
だが、大島優子本人のことを考えれば、「私的」な執着は断ち切って、
目いっぱいあたたかく送り出してあげなければならない。
秋元康氏は、前田敦子のときに負けない、最高の舞台を用意してあげてほしい。
泣くかもしれないから、見に行きたくないような気もするが・・・