NHK紅白の老いと若さ
演歌歌手の周囲でアイドルが踊るのは侘しいが仕方がない。
演歌が最後に息を吹き返したのは、
藤あやこ、坂本冬美、伍代夏子、石川さゆり、香西かおり、長山洋子などの
美人歌手が一斉に出てきたときだ。
そのあとは氷川きよしが一人で演歌ファンをかっさらっていった。
細川たかしも、五木ひろしも年をとり、美人演歌歌手たちすらも、
艶が薄れてきた。
わしは藤あや子だけはまだ単体でうっとり見れるのに、
今回は壇蜜が後ろで踊ったことにショックを受けた。
今の壇蜜はあや子を食う恐れがあるからだ。
男性演歌歌手は懸命に若作りしているが、やっぱり単体では華やかさが出ない。
わし自身が還暦なのに、演歌歌手よりアイドルを見てしまう。
わしの母も自分がババアのくせに、
昔ファンだったジジイの演歌歌手には目もくれず、氷川きよし一筋だった。
年をとっても若い子の方がいいのは、男も女も一緒で、
これからはジジイがAKB系を支え、
ババアがジャニーズ系を支える時代になるのだ。
どこかのイカレた評論家が、AKBファンを非難して、
日本の男はロリコンだとイラついて書くが、単なるババアのひがみでしかない。
ババアが韓流好きなのも、単なる若さ萌えに過ぎない。
紅白では演歌はもう虫の息だが、
かといってヒット曲もない若手のグループが出てきても退屈でたまらん。
たちまち「ガキの使い」に替えたくなる。
どうせ視聴率は年寄り演歌歌手だけでも、無名Jポップスだけでも取るのは難しい。
だから「あまちゃん」女優たちに、あれだけたっぷり時間を使ってしまう。
能年玲奈とGMT47や橋本愛、小泉今日子や薬師丸ひろ子の歌が
聞けたのは良かったが、ちょっと長すぎる。
その分、NMBとSKEの時間が削られたのが不満だった。
年末に家族全員をテレビの前に揃わせるためには、
視聴率本位で番組の構成を考えるしかなく、スタッフはよく考えていると思う。
若さと老いの観点からもう一つ、
西野カナは高音まで美しい抜群の歌唱力だったが、
松田聖子の高音が少し不安定だった。
つい最近まで驚異的な声の伸びだったのに、そろそろ衰えるのか?
それとも今回だけの不調か?
だが高橋真梨子はまさに今が最盛期、情感もたっぷり入った見事な歌唱だった。
声は年をとると音域が狭くなる。
特に高音が出なくなる。
小田和正がまだ高音が出るのが驚異的なのだ。
わしも最近、高音が出なくなった。
歌手にならなくてよかった。