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2025.07.22(火)

参政党を馬鹿にしちゃいけない。

 

参政党の驚異的な躍進は、国民民主党の議席増より、わしは好意的に見ている。

もちろん今の極右ポピュリズムは、自民党からトリクルダウンしてきた「反石破」の極右たちばかりであるが、参政党はそこに無党派の若者を吸収している。
極右ポピュリズムであるが、これからはそれが保守系になるかもしれない。

石破茂のまま、次の衆院選挙になれば、これはもうボロ負けもボロ負け!自民党は崩壊するだろう。
石破茂ほど、人々に嫌悪感を催させる人間はいない。
陽気さのカケラもない。
神谷はめっぽう明るい。どちらが人に好かれるかははっきりし過ぎている。

だからと言って、自民党が高市早苗を首相にしたって、極右は取り戻せない。
極右爺さんは少々自民党に戻っても、参政党の若さには勝てない。

自公はもっと減少するし、左翼クサい少数政党は消滅に向かうのが宿命だ。

立憲民主党も内部に護憲派の左翼を抱えているのは、弱体化の原因になる。
そうなってくると、今後は参政党が第一党になる可能性もある。

神谷宗幣は「大東亜戦争」という言葉を使える。
わしの『戦争論』を読んでいるからだ。
反グローバリズムで、ナショナリズムがかなり強い特徴は、わしの考えと似ている。

たとえば山尾しおりは「大東亜戦争」は使えまい。
「太平洋戦争」と言うだろう。学歴秀才だからだ。
保守系とリベラル系の差がしっかりある。
山尾しおりも敗因を徹底的に考え抜かないと、次に同じ作戦で戦っても勝てない。
既成政党の強固な組織力・動員力なしに選挙をやっても勝てないのは、証明された。

参政党が「愛子天皇」を支持すれば、わしは参政党を支持するかもしれない。
だが、極右は男尊女卑がアイデンティティーになっているから、「反・愛子天皇」になってしまう。
男尊女卑の極右だけが参政党のコアな支持者なら、真の保守の要諦であるバランス感覚が狂っているので、一時的なブームに終わる。

「愛子天皇」がリトマス試験紙になっているのだ。
玉木はXに影響され、女性天皇支持の山尾さんを切ったのだから、もう「愛子天皇」とは言えない。
神谷党首が「愛子天皇支持」と言えば、圧倒的多数の大衆の支持を得て、一気に政権を取れる政党にのし上がれるのだが。