2013.11.10(日)
東浩紀氏との対談はなかなか刺激的だった。
昨日は東浩紀氏と初対面で、
いきなりガチの3時間ぶっ通しの議論を行った。
最近ではなかなか珍しい緊張感の途切れない
「マジ(本気)」の対談だったのではなかろうか?
東氏がぶち上げた「福島第一原発観光地化計画」という壮大なプランに対する
わしの疑念をぶつけ、原発に対する立ち位置を問い、
放射能汚染に対する考え方で衝突し、
グローバリズムと日本型資本主義の違いを確認し、
進歩主義の質、資本主義の質を 転換する必要を訴え、
それを日本からアジアや世界に向けて発信する基地とするための計画だと
分かったところで、わしも賛意を示すことにした。
考え方も人柄も、全然知らなかったのだが、今回じっくり話してみることで、
彼が知的誠実さを持っていることは十分わかった。
大学を辞めていることを知り、学者的保身や出世には飽き足らない人だと知り、
むしろ無頼の人だということがわかって好感を持った。
ひたすら福島の人々の誇りを回復するという一念を通そうとしているのも
立派だろう。
若手知識人への不満が東氏は相当大きいようだが、
現状の日本への危機感がなければ苛烈に戦うことはできない。
テレビや新聞のコメントで権威や箔を付けるだけで生き残れないのも確かだし、
生き残ることが目的でも意味はない。
わしはまだまだ苛烈に戦って、人々の心に深い爪あとを残す作品を
残すつもりでいる。
あれだけ真剣に議論すると、未消化の論点が気になる。
車中で秘書みなぼんとトッキーを相手に話すうちに、
放射能汚染の問題にやっと哲学的な解を出すことができた。
ずっとモヤモヤしてたのだが、すっきりした。