インド版アニメ『おぼっちゃまくん』ムービーの感想
インド版アニメ『おぼっちゃまくん』のムービーが送られてきたので、感想を書いておこう。
これでひとまずアニメーションはすべて揃ったようだ。
今後は効果音などが入った完成版が来るそうだが?
◆『山のぼり』のお話
学校行事で登山することになったが、お助け軍団の力を借りずに自力で登山すると言い張る茶魔と、こっそりついていくお助け軍団、御坊邸の作戦本部から指示を出す爺やがいちいち大袈裟で楽しい。
夜、沙麻代ちゃんたちが寝る女子のテントに入り込んだ茶魔と袋小路が、クマと間違われ、慌てて牛や馬の鳴き声をして出ていく場面も愉快。
袋小路と厳しい崖を登っている…と思いきや、実はまったく厳しくない、ゆるい登り坂だったという描写も、分かりやすく表現できている。
嵐になって森で迷ってしまった場面も、森の怪しい暗い闇の中で通掛聞造さんと出会うが、シルエットと声だけしか分からない表現も面白い。
◆『大掃除』のお話
御坊邸の大掃除をみんなでする話だ。
総責任者になった茶魔が張り切っていて、やたら可愛い。
ゴキブリが出てきて皆で追いかけて退治しようとするドタバタ感も楽しい。
暖炉の中にサンタクロースがはまり込んでいたり、ヘリが上空から大量の洗剤と水を撒いて屋根を綺麗にしたり、茶魔型の巨大な仏像が出てきたりと、絵的に面白い場面が次々と続くのがいい。
貧ぼっちゃまの弟妹たちが、終了後のカレー目当てに張り切ったり、おやつに喜んだりするのもハッピーで可愛い。
◆『スケート』のお話
冒頭、貧ぼっちゃまのスケート靴が、下駄と鍋の蓋でできた自作のスケート靴なのがいきなり笑える。
茶魔が滑って転んでしまい、頭のツノでくるくるとスピンし過ぎて病院に運ばれ、丸くなってしまったツノに絆創膏を貼っている茶魔が可愛い。
ツノが丸くなってしまった茶魔が、尖った物をすべて丸くしないと気が済まなくなってしまったエピソードが、いちいち可笑しい。
袋小路が茶魔のツノを直すシーンもなんだか笑える。
最後、スケートリンクの観客席にいる沙麻代ちゃんの足が男みたいに開いてしまっているので、膝を閉じたお嬢様の座り方に直してほしい。