インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想
インド版アニメ『おぼっちゃまくん』のアニメーションが送られて来たので、感想を書いておこう。
◆『おかあちゃまの味』のお話(アニメーション)
これは「肉じゃが」を通して、お母ちゃまやお父ちゃまの愛情が語られる感動作だが、ロボット和貴子の料理と、お父ちゃまの料理を比較することによって、愛の深さをより繊細に深めたお話だ。
よだれを垂らしてニコニコしながら給食を待っている茶魔や、鼻の穴を広げる茶魔、赤ちゃんの茶魔がめちゃ可愛い。
柿野くんとお母さんの様子を見て、和貴子お母ちゃまが恋しくなって泣いている茶魔も、表情や泣き声が切なくて愛らしい。
「いただきマッスル」で乳首を亀が隠すのが絵的に愉快。
肉じゃがが、とても美味しそうに描かれている。
細かい所だが、シナリオでは柿野くんが剥いた「人参」の皮が残っているとなっているが、絵では「ジャガイモ」のように見える。
セリフを変えた方が良さそうだ。
◆『ジェラシッ子パーク/Aパート』のお話(アニメーション)
漫画原作の、前後編にわたって描かれる大作だ。
鮮やかなカラーになって、めちゃ楽しげで良い!
インドのアニメーターは『おぼっちゃまくん』のキャラクターを、子供向けに可愛く描くのが上手い!
茶魔がトレーラーの中から双眼鏡で外を見る時、双眼鏡が目のようになっているのがクスっと笑える。
爺やが「ジェラシー」を説明するときの表情や、ハンカチを齧って破いてしまう表現が面白い。
茶魔語の「ま〜〜ど〜〜しましょう?」「一滴ましゅ」「みそこねったぞ〜〜」も可愛い。
ジェラシッ子・パークの門に彫られている顔も一つ一つ面白く描かれていて芸が細かい。
恐竜や化石の絵もさすが上手い。
茶魔がスイカの種をプップップッと飛ばして、それを貧ぼっちゃまが拾っていくのも、リズムが独特で面白い。
鼻を鳴らす茶魔の豚のような声や、沙麻代ちゃんの嫉妬に驚き喜ぶ茶魔もおもしろ可愛くて笑ってしまった。
◆『入れ替わり』のお話(アニメーション)
茶魔とお父ちゃまが入れ替わってしまう話だ。
入れ替わってしまった直後に、ほっぺや髭を引っ張り合ったりして、パニックになっている様子が笑える。
それぞれ会社と学校で、中身と外側が入れ替わってちぐはぐなのが、いちいち面白くて楽しい。
開発室のアンドロイドたちも、可愛くて滑稽で楽しい感じが出ていて、とても良い!
巨大なバナナの中からの「おしっこスプリンクラー」の絵も面白いな。