インド版『おぼっちゃまくん』のムービーの感想
インド版『おぼっちゃまくん』のムービーが送ってきたので、感想を書いておく。
◆『山でクマと遊ぶ』お話 アニマティクス
学校行事で登山することになるが、お助け軍団や亀たちの力を借りずに自力で登ることを決意する茶魔と、なんとかしようとする爺ややお助け軍団の様子、そしてクマとの遭遇などなど、笑える箇所がたくさんある回だ。
まだラフ絵なので、アニメーションになった時の絵が早く見たい。
登山当日、大荷物を背負って現れる茶魔が可笑しい。
実はこっそりついてきていたお助け軍団が、茶魔が転んだだけで大袈裟に、だけどこっそり(?)軽い傷の治療する様子も面白い。
袋小路と厳しい崖を登っている…と思いきや、なだらかな坂道だったという描写もうまいこと表現できそうだ。
◆『けん玉』のお話 アニマティクス
けん玉の名人を目指すという話だが、ただの練習で終わらないのが茶魔だ。
まだラフ絵だが、原作のキャラの表情を参考に描こうとしてくれていることがわかる。
なかなかけん玉ができず、身体に紐が絡まってしまう茶魔が可愛い。
特訓の後、傷だらけで現れる茶魔も面白い。
「ケンダーマーの世界的超名人」は登場するシーンがヨガの達人みたいで可笑しい。
最後の茶魔が新技?を編み出したところで、日本の歌が流れ出したが、驚いたことにこれが藤山一郎の「君恋し」だ。
懐メロも懐メロ。わしが子どもの頃、流行っていたのは、フランク永井だから、藤山一郎と言ったら、戦中か戦後すぐの歌だろう。
こんな歌がインドで流行ったのか知らないが、アニメの動きにも合わないし、こんなわしの祖父の世代の歌謡曲はダメです。
あまりにも奇妙だから変えてください。
◆『人面犬 Bパート』のお話 アニメーション
原作ありの「人面犬」後編だ。
アニメーションになると、やはり色鮮やかだし、人面犬姿の茶魔やキャラたちが可愛い。
一斉にドクターモオの所へ乗り込んでいくときの様子も勢いがある。
茶魔たちがドクターモオに攻撃しようとするけど、ついついドクターモオの命令に従ってしまう場面、そこから、いつの間にか立場が反転して、「おかわり」をねだる茶魔と貧ぼっちゃまについつい従ってしまうドクターモオのところも、面白おかしく描かれている。
前半の時も思ったが、ドクターモオの絵も声優も上手い。
◆『茶魔米』のお話 アニメーション
茶魔米を作る、という一見シンプルな話だが、「おぼっちゃまくん」らしいギャグもたくさん出てくる楽しい回だ。
色がつくと、稲が植わった田んぼの様子など、日本らしい風景が色鮮やかに表現されていて、とても良い。
茶魔が早々に飽きて、泥遊びを始める様子が、めちゃ可笑しくて可愛い。
亀が綺麗に稲を植えていったり、現れたザリガニ軍団と戦うところも、とても可愛く面白く描かれている。
雨乞いをするために、雨ガッパを着て、小さなてるてる坊主をたくさん付けた傘をさす茶魔も、めちゃくちゃ可愛い。
ザリガニ軍団と力を合わせてイナゴの大群と戦う茶魔の表情もとても良い。