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2023.07.16(日)

わしは「キャンセル・カルチャー」を拒否する

 

わしは山下達郎の音楽を好きでたまらないし、ジャニーズ文化を作り上げたジャニー喜多川も凄いと思っている。
さすが山下達郎、一本筋が通っている。

実際、少年愛的な噂は絶えなかったし、わしはその期間も、ずっとジャニーズ文化を楽しんできた。
キンキキッズも大好きだし、SMAPも聴いてきたし、King&Princeはデビューしてすぐファンになった。
噂はずっとあったけど、わしは批判していない。

それが突然、ジャニー喜多川の死後、その少年愛の性癖が公然と糾弾されるようになったら、鬼の首を取ったかのように、「我こそ少年愛を糾弾する正義の人なり」と批判し出すべきなのか?

わしは「キャンセル・カルチャー」が大嫌いである。
曲がった性癖を根拠に、文化に功績のあった人物の全てを否定し始める潮流には乗らない。

しかもジャニー喜多川が「死んでから」言い出すその卑怯さは一体、なんなんだ?
わしはジャニーズ文化を楽しんでただけで、噂の性癖を公然と批判していない。
もう批判する資格がない。

さらに今の大衆は、「芸能」の意味が分かってない。
芸能人を常識の代表者とでも思っているのか?

わしがジャニー喜多川の批判をしないと、ガタガタ言ってる完全ド阿呆に、いちいち説明してやるのも、うんざりだ。
『ゴー宣』を思想として理解していれば、わしの考えが推測できるはずで、わしは大衆の俗情にはのらない。

それから、りゅうちぇるが自殺したからと言って、突然、りゅうちぇるを「聖人」にしてしまう完全ド阿呆にもあきれる。

LGBTは完全被害者で、善人であるという偏見にも、わしはのらない。
常識から見て、批判すべき点は、批判するのであって、そもそも「自殺」という行為は、まったく評価できない。
「自殺」は周りをどれだけ苦しめるか分かってない。
念のため言っておくが、「自殺」と「自決」は違う。

わしはLGBTだろうと、身障者だろうと、国民として平等であり、この社会に受け入れるべきと言ってるだけだ。