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2022.07.05(火)

「スマウヨ」と「少数安定政党」のブームである。

 

さっきFLASHのN君とりか坊と打ち合わせしてきたが、参院選のことを聞いて、呆れかえってうんざりした。

結局、『戦争論』を読んで右傾化した若者が、日韓ワールドカップで嫌韓になって、韓国人差別をするようになって、「ネトウヨ」が生まれた。

最近はコロナ禍で、スマホで情報を仕入れるようになって反マスコミ化し、愛国に目覚めた年配者が「スマウヨ」になって、参政党に流れている。
したがって、「反ワクチン」「男系固執」「秋篠宮バッシング」の一群が政治に興味を持ち始めた「スマウヨ」だ。

「ネトウヨ」はもう古い。今は「スマウヨ」だ。
ただし世代の若返りがあったわけじゃなく、「スマウヨ」は年配者だから、年齢的には「ネトウヨ」と変わらないかもしれない。

「維新の会」の躍進以来、「少数安定政党」のブームとなっていて、「維新の会」もしょせん公明党には及ばないが、「れいわ」だったり、「NHKをぶっ壊せ」だったり、「参政党」だったり、次々に「少数安定政党」を雨後の筍のように生み出している。

驚いたのは山本太郎が、「れいわ」の延命のため、衆議院議員を辞任して、参議院に鞍替えしていることだ。
つまり、参議院⇒衆議院⇒参議院と、選挙のたびに議員辞職して、「少数安定政党」の延命を図っているのだ。
それって、やっていいことなのか?

昔は泡沫候補は当選しなかったが、最近は1議席・2議席、取れるようになってしまった。
もはや「少数安定政党」を狙って立候補するようになっているが、自民党にとっては好都合だろう。
何もしない、何も言わないというのが、自民党にとって最も都合のいい戦略だ。
政治の世界もどんどん劣化が進んでいるなぁ。