安倍バブルに期待してたまるか!
安倍バブルに期待してたまるか!
昨日配信のライジングで、わしが「不景気のせいにしてたまるか!」と書いたら、
一般人はそんなに強くないという意見が出ている。
お上に頼る弱さを正当化したいのか、
「国が真っ当なデフレ対策をやろうとしているのなら、期待するべきだ」
と言っている。
「真っ当な」という保証はどこにあるのか?
安倍政権が行うデフレ対策は、公共事業だけで済む話ではない。
「まずはTPPを断固阻止すべき」と言ったところで、
権力は安倍晋三が握っているのであり、国民がそれを選んだのであり、
安倍が尖閣諸島を巡る中国との対抗上、日米同盟を最優先にするのは
目に見えている。
「アベノミクスに期待すべきだ」
「TPPは阻止すべきだ」
こんな矛盾する都合のいいことを「べき論」で言ったとて意味はない。
高度経済成長の夢を追いかけている限り、資本は国境を越えて暴走する。
新自由主義しか選択肢がなくなるのだ。
韓国やアメリカを見ればいい。自国通貨安で輸出産業が大儲けしたにも関わらず、
給料は上がらず、格差が拡大して、貧困層が増えるばかりだ。
そのような弱肉強食の社会では、プロフェッショナルなわしも、
会社員や一般人も、平等に不安定になってしまうのだ。
甘いこと言っててもしょうがないのだよ。
だからわしは「脱原発」と「協調的・保護主義」を唱えてきた。
わしの本が30万部も売れていれば、状況を変えられただろうが、
それができなかったことはいかにも無念だ。
「景気が良くなるなら、期待だけして、批判はひかえよう」
という空気が出てきた。
新聞社も、テレビも、ネットも、この同調圧力が拡がっている。
もうこの事態になったら、わしがどう力説したって、止められない。
小泉・竹中の構造改革路線を批判し続けて、単行本の部数が減っていった
2001年~2005年までを思い出す。
これからは、安倍批判ばかりやっていても、
従業員を食わせられなくなるかもしれない。
果たしてどのように戦おうか?