2013.03.05(火)
自由民主党は「保守」なのか?
今日配信の 「小林よしのりライジング」で
『日本保守の「自由」「平等」は、
西洋左翼の「自由」「平等」とは違う』
という論文を書いた。
前回、『東西冷戦とは、左翼イデオロギーの「自由陣営(米国)」と
「平等陣営(ソ連・中国)」の 内ゲバであった』というところまで書いた。
アメリカも、フランス革命の理念である「自由・平等・同胞愛」で造られた
左翼国家なのだ。
日本の親米派は「左翼」と規定しなければ、日本は何を守るべきか、
「保守」とは何かが分からなくなってしまう。
自由民主党とは「保守」なのか?
「自由」と「民主」という、フランス革命の理念を掲げた政党が、
「保守」と思い込まれている錯誤を誰も指摘しないことが、
TPPに邁進する危機を招いてしまったのだ。
TPPは関税の問題だけでなく、「非関税」障壁の撤廃という問題がある。
これは「国柄」の破壊になるのだが、愛国心を道徳教育に掲げる政党が、
なぜ平然と国柄破壊への道を選ぶのか?
安倍政権は日本の何を誇りと思っているのか?
わしが書いた論文は、思想的に根源的な問題なのだが、
どうせ理解できる者は圧倒的少数に決まっている。
虚しいと知りつつ、時間をかけて書いてしまうのは、それでも少数の誰かが、
日本を「保守」する意味に気付いて、後世に伝えてくれることを願うからである。