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2020.11.11(水)

ディベートではなく、ゲームでもない議論

 

3月、奈良の「関西ゴー宣道場」のテーマについて、場外乱闘で設営隊長だふねさんや関西メンバーと深く深く考えた。
奈良だから女性天皇か皇室を扱わねばおかしい。
だが、集客できるか?

男系派は男系派の「タコ壺」で、双系派は双系派の「タコ壺で」、自己満足に浸りながらの議論はもう意味ないと、人々は思っている。
国民はもう「女性天皇でいい」と決めているのだから、議論の必要性を感じていないのである。

関西メンバーとのテーマ会議ではついにアイデアが出なかった。
むしろ皇統問題は避けて、教育でやろうかという提案もあった。

皇統問題は、もはや具体的に政治の場で解決されるべき問題だ。
だが、その兆しが全く見えない!
「男系固執」「旧宮家系男子の皇籍取得」が馬鹿馬鹿しいほどの机上の空論だと知りながら、安倍政権は「皇室の弥栄」のために実行しようとしなかった。
菅政権はその「先送り策」を継承しようとしている。

わしはもう切迫感を持っている。
眞子さまの将来を考えたときに、いよいよ皇室が続くか否かのギリギリの段階に来ている。

政治家が動かぬなら、国民がどうやって動かすのか?
コロナが指数関数的に拡大している3月の段階で、門下生たちは全国から集結して、立皇嗣の礼のあとでも、国民誰もが皇位継承問題に関心を持ち続けられる策を考えた。
そして出てきたのが、「愛子さま」のサイトを作ろうという企画であり、ただちにサイトを立ち上げ、次々に投稿をし続けている。
尊皇心ある国民として、彼らはよくやっている。

わしは今まで議論は傍らに刀を置いて、返答次第では抜刀する覚悟でやるべきだと思ってきたので、当然だがディベートというものは大嫌いである。
それどころかわしの場合、男系派とは付き合わないというところまで徹底している。

奈良の議論は単なるディベートではない。
「双系派」「男系派」がそれぞれ「タコ壺」の中で自己慰撫の議論をしていたって、圧倒的多数の「なんとなく皇室肯定派」には届かない。

3月の奈良で開催する「関西ゴー宣道場」はテーマの発表で、一気に関心が高まった感触はある。
高森氏のブログでは、門下生が全員、皇室存続派だということが抜けている。
高森氏は自身が不在の可能性をにおわせているが、その場合は立場の組み換えをやる。
わし一人が「皇室終了派」(決してアンチではない!)で、あとの師範も門下生も、全員が「皇室必要派」になるという手もある。

これは単純なディベートではないし、ゲームでもない!
3月14日(日曜)、奈良に来なさい。
圧倒的熱量を見せてやろう!