2013.05.10(金)
「開戦前夜」に育てるべき戦士
最近はAKB48の総選挙を盛り上げるためのテレビ番組収録が相次いでいる。
今は万全とは言えない体調を誤魔化しながら、なんとか外では元気にしている。
山ちゃん(山里亮太)って、やっぱりイジりたくなる愛嬌があって
好きなタレントだ。
キンタロー。って、テレビのまんまだが、実物を見ると意外に可愛く感じる。
しかし何でテレビのバラエティーって、こんなに多いのだろう?
どの局も貪欲に笑いを追求して、刺激を絶やさない永久回路の制作に励んでいる。
編集の仕方も昔と全然違っていて、いつ始まって、いつ終わったかもわからない。
国民は真面目なことを考えたくなくなっているようだ。
ニヒリズムが瀰漫して、現実の危機に全然気づかないし、
ひたすら自分たちの暮らしと未来を、安倍政権に丸投げの状態だ。
マスコミは、今朝も4年ぶりに1ドル100円台の円安だと喜んでいる。
グローバル・多国籍企業が喜ぶだけで、 国民が犠牲になり、
国家が溶解するだけの政策を進める自民党が「左翼政権」だということに、
自称保守も右翼も誰も気付かない。
「戦後レジームからの脱却」とは、アメリカとの対決であり、
憲法改正という国内問題でもないということにも気付こうとしない。
信じたいことしか信じない。自己を慰撫する言説しか耳に入れない。
そういう情けない国民の中に、
『開戦前夜』(幻冬舎)を読んで、覚醒する者が何人いるか?
いずれ来る絶望の中から立ち上がる戦士を育てておかねばならない。