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2020.07.10(金)

コロナ・デジャヴの感覚

 

緊急事態宣言の解除時点の累計感染者数は5000人くらいだ。
もしPCR検査を今の件数(当時の3倍)やっていたら、解除時点の累計感染者数は3倍の15000人あたりだったことになる。
東京の抗体検査の結果は陽性率0.1%で、人数にしたら14000人だったから、計算の辻褄は合っていて、1000人の抗体は消失したのだろう。

抗体が消えるということは、本来必要なかったということになる。
実際にはコロナはもっと多くの人間を襲撃してただろうが、感染が成立しなかった。
つまり、自然免疫か交差免疫でコロナは撃退されてしまったのだ。
抗体検査の結果から分かることはそういうことである。
抗体検査の結果14000人は揺るがない。それが結果だ。

現在の東京の累計感染者数は7272人。
緊急事態宣言の解除時点より2000人増えた。
PCR検査を徐々に増やして2000人増である。
もし第二波が来たとして、第一波と同レベルになるなら、感染者はあと12000人増えることになる。

毎日200人増え続けたとして、第一波と同じ感染者数になるには、60日かかる。
もちろん第二波なら指数関数的な急カーブを描くはずだから、200人が400人、800人、1600人、3200人、6400人、12800人、と増えていけば、あと1週間でピークに達することになる。
PCR検査では市中感染は追いきれないから、数字に現れるのは、2週間後にピークアウトかもしれない。

そこから下り坂に入って行って、落ち切った時に再び抗体検査をやってみればいい。
第一波でかなりの人数が自然免疫ではじかれてる上に、抗体を持った者は14000人いるのだから、抗体反応は0.1%以下、10000人かそれ以下かもしれない。
そのとき、玉川・岡田は再び叫ばなければならない。
「まだ流行ってなかった!」
あくまでも今が第二波の入り口だったらの話だ。

スペイン風邪は第二波の方が感染者数が少ないのに、死亡者が多い。
つまりスペイン風邪のウィルスは完全に変容している。
それは国内から来たものではないだろう。
海外から来たものだからだろう。

コロナウィルスは今の鎖国状態では、国内だけだから、第二波があっても14000人以上の感染力を発揮することもなく、基本的に弱毒性になる。

わしはマッチョイムズで「コロナは恐くない」と言っているのではない。
科学的思考の結果として、恐くないと言っているのだ。