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2020.04.07(火)

玉川徹、国民は賢いか?

 

羽鳥モーニングショーでようやく青木理が「緊急事態宣言が遅すぎると下からの突き上げで権力に決断させたことに危惧を覚える。マスコミはこれでいいのか?」と懸念を示した。
これはとても良心的な意見である。

だが玉川徹は「国民は賢い。むしろ下からの圧力で、権力に決断させたことが素晴らしい」と言って、青木の意見を封じた。

戦前と全く同じ構図が出現している。
戦前のマスコミは、軍の批判をすると、読者が減ったのである。
国民が圧倒的に戦争を支持したから、マスコミは部数欲しさに戦意高揚記事を書きまくった。

「鬼畜米英」「欲しがりません勝つまでは」「ぜいたくは敵だ」「権利は捨てても義務は捨てるな」
視聴率欲しさにコロナ危険を煽りまくっている玉川徹と全く一緒である。
「鬼畜コロナ」「欲しがりません勝つまでは」「自由は敵だ」「私権は捨てても自粛は捨てるな」

戦前の反省に立てば、国民は非常に感情的で危うく、マスコミは権力を監視して、正しい情報を国民に与え、自分の頭で考えて、判断させねばならないということになるはずだ。

モーニングショーはコロナ恐怖を煽りまくって、視聴率を上げているので、「他国に比しての日本の死亡者の少なさ」を報じない。
「インフルエンザの感染者は毎年1千万人。関連死1万人の現実」を報じない。
「PCR検査は命がけで、ひとり検査する度に防護服を脱いで、新しい防護服に着替えるので、一日10人が精一杯なのに、膨大な患者予備軍が殺到している」という現実を報じない。
視聴率のために、異論を許さない空気がマスコミには出来上がっているのだ。