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2019.12.28(土)

男尊女卑について

 

「九州ゴー宣道場」の設営隊の中で、自浄作用が働きだしたようだ。
dai隊長もすべてを悟ったようで、九州に対する結論を日曜まで待ってくれと言ってきた。
立派だと思う。自分の非を認めるのは難しく、そもそも自分の非に気づくことすら難しい場合もある。

セクハラ発言はたまたま冗談で発するものではなく、思考回路が普段からそうなっていたからつい漏れるものであり、自分でも気づかない場面で、女性に対して似たような言葉や接し方をしているものだ。
わしだって今まで女性に何を言っていたか分かったもんじゃない。
周囲の女性も、それに気づかないくらい、あるいは冗談で済ませてしまうくらい日常に男尊女卑は浸透している。

だが、時代は変わった。
男尊女卑は日本を国家ごと不幸にする局面がやってきた。
時代は完全に変わった。

「レイプされた女性は上を向いたり笑ったりしない」という「逮捕を逃れた男」の言葉も、単なる失言ではなく、セカンド・レイプということに気付いてもいない野蛮な思考回路を持っているから、あのような大事な局面でボロッと言葉がこぼれだしてしまう。
恐ろしいことだ。あれで奴の野蛮性を確信した人々も多いだろう。

ポリコレで言葉自体を禁止しても、思考回路が男尊女卑なら、無意識に女性とそのように接しているはずで、それに気づく女性と、気づかない女性がいる。
何度もそれを体験した女性は、男尊女卑にものすごく敏感になっていて、そんな男を拒絶する。

ところが男尊女卑の空気の中で普通に育った女性は、男尊女卑をやりすごすし、中にはエセ保守論壇の女性たちのように、すっかり名誉男性になって、レイプ魔の味方になってしまい、被害者である女性を嘲笑し罵倒してしまう始末だ。
実に野蛮な男にとってありがたい存在は、男尊女卑に気づきもしない鈍感な女たちである。

わしだって今まで男尊女卑の心性を持っていたし、むしろ漫画の中では、それを演じてきた部分もある。
だがわしは女好きすぎて、女心をつかむために、秘かに男尊女卑を克服して来たという経緯がある。

エセ保守論壇やネトウヨ爺は、モテなかったんだろう。
女は心底惚れさせなければ、カラダだけ奪っても全然楽しくないということすら分からない哀れな男どもがいる。
「ゴー宣道場」の男たちは、真にモテる男になろう。
女性はそういう男を育ててほしいものだ。