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2019.07.09(火)

女性議員の意義

 

女性の地位向上のためには、ゴー宣道場でも女性リーダーを出した方がいいと思っているのだが、誰でもいいというわけにはいかない。
本人が望んでいれば有難いくらいだが、家庭や仕事や現場が崩壊するようなことは絶対避けなければならない。

ゴー宣道場の設営隊はボランティアだ。
ボランティアでさえ自分からより深く関われる女性は少ないのに、政治家になろうとする女性は相当な覚悟があるのだろう。
まず有難いと思わねばならない。

だが実際に政治活動をしている女性議員を見れば、国家国民に対する責任を、どれだけ感じているのか、何を目標にやっているのか、さっぱり見えない。
与党に所属しているだけで何の実績があるのかも分からない女性議員が、偉そうに上から目線で野党を叱責している姿を見ると、アホで野蛮な男性議員と同レベルかと失望する。

昔、台所から政治を変えると言った女性議員がいたが、今じゃ男の政治家までが、家計第一とか、暮らしの安定とか言っている。
「私」から「公」へと、どう繋ぐかが政治であって、男も女もないのだろうが、女や母親そのものを武器にされても困る。

全てはカネ、財源の問題だから、どう財源を担保するのかを論じないのなら、女性議員の価値もなくなる。
暮らしを良くしたい、子育てを楽にしたい、老後の不安をなくしたい。
はい、分かりました。
カネがあれば夢は叶います。

財源はどうしますか?
公約には全党が財源の捻出方法を語るべきであって、夢物語を列挙されても、読む気もしない。

男性議員も馬鹿が多いから、女性議員はもっと頑張って欲しいのだが、男並みのレベルでは何だかなーと侘しくなる。

男女の性別に関わらず、皇統や憲法という国家の根幹を論じることが出来ない国会議員に、本当に暮らしのことを論じることが出来るのだろうか?

「私」から「国家」、そして「公」への回路が切れている政治家は役に立たないのではないか?