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2019.07.04(木)

共産党が健全な保守という異様なねじれ

 

参院選に全然興味が湧かない。
どうでもいいやという感覚だ。
立憲民主党が左翼化して、旧社会党と同じになっちゃったからだ。

山尾志桜里が「女性・女系天皇、女性宮家を認める」という素晴らしい考えで押し進めてるのに、肝心の枝野幸男は党内の「男系固執派」に遠慮して、山尾案を全面支持していない。
この点だけ安倍政権と同じ男尊女卑になっている。

「女性・女系は国民の象徴にはなれない」という憲法違反にもなりかねない狂気のイデオロギーを断ち切れない枝野幸男は、なんとも情けない代表だ。

左翼に媚び売り、右翼に媚び売り、最も頼りない政党に堕してしまった。
少なくとも「保守」では全然ない!
「保守」とは頑迷固陋に因習と化した「型」を守ることではなく、伝統の「魂(エートス)」を守ることなのだ!
枝野幸男はこの肝心なところが分かってないようだ。

共産党は「女性・女系天皇を認める」そうだから、例えそれが「男女平等」という価値観のみの判断であっても、実は「保守」の精神からしても正しいのである。
血統の「男系固執」はシナの儒教の影響であって、漢意(からごころ)であり、大和心(やまとごころ)ではない。
はからずも共産党は大和心を重んじる真の「保守」精神を選んでいる。

消費税は本来、下げた方が消費活動に繋がり、経済成長にも、政府の税収にも繋がるし、原発は代替エネルギー産業に転換した方が経済成長に繋がるし、資本主義を擁護する立場なら、共産党に票を入れた方がいいのではないかと思ってしまう。

資本主義に逆行しているのが自民党で、資本主義を守るのが共産党になってしまっているのが、今の政党の政策のねじれなのだから、奇妙な景観である。

わしは今度は投票に行かないが、皇統を守るため、健全な資本主義を守るためなら、共産党に投票するのが正解だとは思っている。