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2013.06.30(日)

ネットの「匿名の正義」を生放送で語ろう

 

泉美木蘭さんとの生放送を7月7日(日曜)21時からやることになった。

テーマは直前で変わることもあるが、
今のところわしが興味を持っているのは、
ネットが持つ匿名の正義の問題である。

 

○自身の暴言をネットで叩かれて自殺した県議会議員がいたが、あの問題は根深い。

 テリー伊藤は、「本人が弱いから」と言い、宮崎哲弥は「ネットも問題だが、
 メディアの責任も大きい」とコメントしたらしい。

 「マスゴミ」批判が大好きなネット民は宮崎のコメントに大喜び。

 テリーのような切り捨て方で済ませる問題ではないと、わしは考える。 

 

○辛坊治郎のヨット遭難事件についてのバッシングにも問題がある。

 かつてイラク戦争のときに、「自己責任論」を唱えたのだから、
 非難されてもおかしくないのだが、ネットで非難している者に
 その資格はあるのか?

 わしはイラク戦争の邦人人質事件の際に「自己責任論」を真っ向から否定し、
 自称保守派から散々バッシングを受けた。

 しかし今になって辛坊は以前「自己責任論」を唱えていたじゃないかと
 非難している者は、イラク戦争の際も「自己責任論」を批判していたのか?

 

○自民党ネットメディア局長の平井卓也議員が、ネット中継された党首討論で、
 「黙れ、ばばあ!」などと他党党首の悪口を書き込んで投稿していた事件も、
 ネットで「匿名の正義」を実行するときは、
 どんな言葉の暴力を使ってもいいという病理がある。

 

○ネトウヨの「匿名の正義」も、AKBヲタの「匿名の正義」も、
 すべて大衆の底の底に沈殿した、人を憎悪する快楽に酔いしれる
 奇病が伝染していると、わしは見ている。

 

 以上の問題を、泉美さんと話してみたい。

よしり~1