2013.07.10(水)
今年一番の泣ける話
毎日、朝から晩までペン入れの日々。
少女の顔を微細に描き分けながら、指が痛くて痛くて胸に脂汗が滲んでくる。
夕方になると眼圧が上がるのか、目が痛いし、頭痛までしてくる。
こんな苦痛に耐えても 売れるかどうかわからん。
しょうもない職業だ。
世界で一番スケールの小さな職業だ。
還暦になってまだこんな小さなことしてる人生ってなんだろう?
部下と取引先を引き連れてゴルフコースを馬鹿笑いしつつ回りながら、
案外美人に見えるキャディーさんの尻をパターで叩いてセクハラしつつ
商談する社長になりたかった。
AKBメンバーはわしが描くから、過去のアイドルは任すとポカQに頼んでおいたら、
あるページに手紙が貼ってある。
「社長様へ。
どうしても○○○○が、かけないのです。
フツーの顔になってしまい、このコマにふさわしい、
せっとくりょくが出ないのです。可愛くかけないのです。
おねがいですから ○○○○をかいて下さい。写真を付けておきました。
もうしわけございません。おねがいです。
何回かいても可愛くならないのです。」
どうよ、これ?
脱力した~~~~~~~~~~~~~~っ!
漢字もろくに書けない部下が、手紙で社長に懇願してるのよ。
情けない!
こんな会社ってある?
涙が滲んで原稿が見えない。
泣けるよ。
今年一番の 泣ける話だよ。
今日は仕事の打ち合わせがあるから、
帰りに渡辺麻友の新曲CDを買いに行こう。
せめてまゆゆの顔を見ながら癒されよう。