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2019.05.06(月)

5人の男系男子がいても、孫の代には2人に減る

 

羽鳥慎一のモーニングショーが皇位継承問題をやっていたが、すごく良かった。

女性が産む子の平均人数が、昭和22年(1947年)では、4.54人。
平成16年(2004年)では、1.29人になっている。

現世代の皇族に男系男子5人がいたとして、男系男子に限る場合、皇位継承者は、孫の世代で、2.08人になる。
5人から2人に減るのだ!

ところが女性天皇・女系天皇を認める場合、孫の代で、女性を含めて8.32人に増加してしまう!
皇位継承者が確実に増えるのである!
これは嬉しい!

男系男子固執主義者は、やはり天皇制を消滅させる道を選択している。馬鹿馬鹿しいことだ。

番組中、玉川徹の意見は素晴らしかった。
山口真由は本来、男系固執派だったはずだが、番組のトーンがリベラルだから、うまいこと合わせていた。

しばしば「男女平等」は伝統じゃない、欧米流だという意見があるが、これもおかしいのであって、では「男女平等」は一時的な流行で、そのうちまた「男尊女卑」に戻るのか?

そうではなかろう。
「男女平等」は、(わしは「男女公平」という言葉にした方がいいと思うのだが)、もはや伝統の始まりだ。
神話の世界に遡れば、天照大御神からであるし、史実上の「天皇」の始まりは、推古天皇(女)・持統天皇(女)であるから、日本は必ずしも「男尊女卑」の伝統があるわけではない。

側室制度がなくなった時に、男系男子制度も終わらせておくべきだった。