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2019.03.12(火)

「ゴー宣道場」の人材は活かす

 

「ゴー宣道場」の歴史は来月で9年になる。
「ゴー宣道場」は「公論」を楽しもうという主旨で開催すれば良かったのだが、今や「安定的な皇位継承」「自主独立・憲法改正」は2大テーマになった。
天皇と憲法、結局は日本国の国体・国柄の根幹に行きついてしまったということか。

9年の歳月で、小学生で「ゴー宣道場」に来ていたという門下生が大学生になった。
思春期の子たちにとっては長い年月に感じるかもしれないが、わしにとってはあっという間だ。
いろんなトラブルがあったが、今まで続いてきたのは、設営隊に志願して、楽しみつつ準備・運営をやってくれる門弟・門下生がいたからだ。

関西・九州では年一回の開催だから、ほとんど祭りのような盛り上がりになるが、関東では少なくとも2か月に1回は開催しているので、地方のように高いテンションを繰り返すわけにはいくまい。

関東と地方では設営隊に温度差があるかもしれないが、余裕のある者は地方にまで手伝いに行って参加する者もいるし、東京では今回初めてパブリックビューイングする者も出てきた。ずいぶん楽しんだようだ。

「ゴー宣道場」の認知度は高くなってきたし、何より天皇退位のための特例法を準備したのは、道場での「公論」がきっかけであり、高森明勅氏が基本案を作り、山尾志桜里議員が民進党を動かし、自民党にも誠意ある協力者がいたからこそ、陛下の退位が実現し、譲位が叶い、元号が変わることになったのである。

安倍首相とエセ保守論客たちは、「死ぬまで天皇をやれ」と陛下の退位を妨害しようとした。
あえて言うが、「ゴー宣道場」がなければ、陛下は退位できなかったかもしれない。

これは国民の多くにまだ知れ渡ってはいないが、歴史的事実なので、いずれ周知されるときが来るだろう。
「ゴー宣道場」は日本という国家の運命に関わることを成し遂げる可能性を秘めている。

この9年間、師範間にも不和が芽生えたり、別離もあり、門下生の間にも同様なことがあった。
わしは9年やって来て思うが、「人材」はやはり大切である。
「公論」の場と言っても、公のために滅私するような「ゴー宣道場」ではダメだ。
「ゴー宣道場」は弱者が寄り添って平等な集団になるようでは、そもそも「道場」ですらなくなる。

「ゴー宣道場」は義務でやる場でもなく、門下生だって、現場をおろそかにせず、余剰エネルギーのある者は、新しい風を吹かせていいのだ。
例え承認欲求が強い者でも、公論のために役に立つなら、わしは人材を活かしていきたい。
弱者のルサンチマンで、強者を排除するようでは「道場」を掲げる意味がない。

活力のある人材は活かす。
多少「公」の秩序を乱す存在であろうと、成長を信じて活かす。
師範だろうと門下生だろうと人材は活かす。
そしてわしは雲上人にはならない。
わしは死ぬまで完成できないし、門下生と共に成長する一人に過ぎない。