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2019.03.09(土)

老いはどこから・・

 

仕事場で単行本にサインをしていると、ポカQが横にやって来て、「いい線だ。勢いがある。まだまだ描ける」と、巨匠のような尊大な物言いで、評価をしてくれる。

ポカQは、某漫画家はもう死んだとか、某漫画家はもう現役で描いてないとか、某漫画家はまた描こうとしているが絵が死んだとか、某漫画家は貧乏のどん底に落ちているとか、某漫画家は病床の身で間もなく死ぬとか、そんな悲惨な情報を次々繰りだしてくる。

わしは「え――――本当?」「うそ――――、あの漫画家が――――?」とか、いちいち驚きながら、3時間もサインを描いていたのだが、それらの消えた漫画家の年齢がわしと大して違わなかったり、わしより若かったり、ほんの少し上の漫画家ばかりなのだ。

ポカQは「そんな中で社長は現役感がバリバリなのだから凄い」とか、おべっかを言って、わしを元気づけていた。

わしも消えた漫画家の方に入っていてもおかしくない年齢なのだが、不思議なことに漫画を描くという情熱と気力において、まったく「老い」を感じない。
『おぼっちゃまくん』を描いていても、新たな実験をやっていこうと野望で胸が高鳴るくらいで、『ゴー宣』も『よしりん辻説法』も、どうしても人が読まざるを得ない作品にしてやるという自信が湧きおこってくるのだ。

老いはどこからやってくるのだろう?
自分の胸に問いかけた。
ニセモノなんか興味はないんだ。
ホントだけを見つめたい。
どこかで聞いたような言葉だな?
これ、歌じゃないか?