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2019.03.01(金)

米朝合意の決裂で安堵した

 

米朝合意が決裂して安堵した。
北朝鮮の核保有を容認しても、米朝の間で「戦争終結宣言」や「平和条約」が結ばれれば、北東アジアに平和が訪れると信じていた日本のリベラル勢力は、さぞやがっかりしたことだろう。

リビアの前例で学習した北朝鮮が、核の完全放棄などするはずもなく、「戦争終結宣言」なんて出されたら、在韓米軍の撤退まで進まざるを得なくなる。

北朝鮮が日本に届く中距離ミサイルや核兵器を持ったままで、朝鮮半島の見せかけの宥和政策が続いたら、外交において、最も危険な状態になるのは日本だ。

しかし、ここ最近の北朝鮮を巡る安易な意見には閉口した。
「戦争状態の終結」や「平和条約」や「朝鮮半島の統一」という観測まで出ていたが、そんな甘い話は吹き飛んだ。

「トップ同士で話し合えば解決」と、日本のリベラル勢力は言っていたが、下からの積み上げなしのトップ会談の限界も、今回の決裂で見えた。

ひとつ明確に分かったことは、経済制裁が相当に効いているということだ。
これしか武器はない。
「経済制裁の解除」と、「核の完全廃棄」が唯一の交換条件でなければならない。