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2018.10.19(金)

表現者の宿命

 

今はもう不妊治療を行き過ぎた医療とは誰も思わんだろう。
議論の内容でいちいち傷ついてちゃ、もう公論なんか目指せない。

ただし、もし不妊治療が今のように発達してなかったら、昔のように養子をもらう例が多かっただろう。
そうすれば親がいない子供たちが、もっと幸福になったかもしれない。

自分の遺伝子にこだわる者が増えたのは、社会にとって良いことなのか、悪いことなのか、分からない。

議論をするときも、作品を描くときも、それに触れたら、あの人が傷つく、この人が傷つくと、四方八方に配慮ばっかりして、一昔前に比べたら、どんどん自由奔放に描くことができなくなっている。

今はもう自分を弱者認定、少数者認定した者がいちばん強い社会になっている。
障害者から抗議されたら慌てふためいてパラリンピックのポスターを回収してしまった東京都のように、弱者権力が一番恐い時代なのだろう。

この人権真理教・平等原理主義の行きつく先は社会主義だ。
表現とは人を傷つけるもの、それが分かってない者が多過ぎる。