やっぱり女って馬鹿だなと思うとき
男は男として生まれただけで尊くて、女は女として生まれただけで卑しいという「男尊女卑」思想はかつては普通だったし、今も国会議員の中にだって存続している。
今でも家族の中で「俺が外で稼いでいるから、おまえたちを養っていけるんだ」と威張り散らすような父親が自称保守の中にいそうな気がする。
議会の中で、女性議員が少子化対策を話している最中に、「おまえが産め」とヤジを飛ばすような男性議員がいたが、ああいうのは「男尊女卑」で間違いない。
わしは自分を「男尊女卑」だと偽悪的に言うが、もしそうなら、妻や歴代の秘書たちが、わしを全力で支えてくれたはずがないし、今の秘書もとっくに愛想を尽かせているはずだ。
だがわしは男女平等の戦後民主主義者に見られたくないわけで、芸のためなら女房も泣かすという演歌に感動してしまうわけで、我が儘放題やってもついてくる女性が複数いるのが願望でもある。
父権が必要と考える女性は、いくらでもいるし、かつて「お父さんには、おかずを一品多く出す」ような、わしの母はそれに該当するし、秘書みなぼんの家庭もそうしていたらしい。
父権こそが「男尊女卑」だと糾弾するのがフェミニズムや、男女平等・原理主義者であろうが、このフィクションの大切さを分からない女など馬鹿だなとわしは思ってしまう。
わしが自分を「男尊女卑」だと偽悪的に言うニュアンスを理解しないで、真に受ける女性がいるのなら、またしてもやっぱり女って馬鹿だなと思う。
「やっぱり女って馬鹿だな」という表現をすれば、「やっぱり男尊女卑じゃないか」とフェミニズムの男女平等・原理主義者は本気で怒るから、やっぱり馬鹿じゃないかと確信に変わっていく。
私は職場で女性差別をされているという証言を、わしは真に受けるつもりはない。
それは単に能力に対する評価なのではないかという疑惑が生じるし、男にろくな目にあわされなかったという個人的な恨みを、「社会が悪い」という飛躍した論理で、自己慰撫しようとしている疑いも大いにある。
わしは女性に敬意を払わない「男尊女卑」を嫌うし、日本社会はもっと男女平等になった方がいいとも思う。
しかし個人的な怨念を「男社会が悪い」とか、「システムが悪いから女性が活躍できない」とか、「私はシステムのせいで、まだ本気出してないだけ」と言う女を見ると、ぶん殴りたくなる衝動に駆られるが、まだ女を殴ったことはいっぺんもない。