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2018.09.21(金)

ワークシェアリングに賛成する奇特な人

 

門下生の中に、「ワークシェアリング」という方法を簡単に受け入れている者がいることに驚いた。
なんという奇特な人物だ。

従業員を2倍にして、賃金を半分にしたいというのは、経営者の理想だ。
わしだって、楽になるからそうしたい。
できれば正社員をゼロにして、非正規だけで、いつでもクビにできれば、もっと都合がいい。
最近の経営者はそれを実行しているが、わしにはそれが出来ないから困っている。

「ワークシェアリング」とは、給料30万円を15万円にするということだ。
20万円を10万円にすることだ。
それで我慢が出来るのか?生活できるのか?
ますます結婚したくても出来ないという者が増えて、また少子化が進むのではないか?

言っておくが欧州では「ワークシェアリング」を受け入れる人が多い。
欧州人は労働を苦役と思っているから、給料が少なくても、休みの方を選ぶ。
そこは日本人とは違うのだ。

よしりん企画では、誰もそれを望まない。
秘書に向かって、わしが「そんなに忙しいならもう一人秘書を雇おうか?」と言うと、「私の仕事が誰にでもできると思っているのか!?」と怒り出す。

我が社では、誰も自分を交換可能な部品とは思っていない。
「ワークシェアリング」を言う人間は、自分が交換可能な部品と思っているのだろう。
部品の値段を半分にして、部品の数量を2倍にしてくれと主張している。
実に奇特な人だ。謙虚な人だ。
日本人も欧米化が進んだのかな?