2013.08.20(火)
細野豪志、辻元清美に会った理由
4年前、自民党が野に下っていた時は、自民党の議員に次々会って話をしていた。
安倍晋三復権の端緒を開いたのも、わしが『希望の国 日本』(飛鳥新社)で
対談して、高く評価したことからだった。
他ならぬ安倍氏がこの本を多くの人に配っていた。
だがわしは、今は手厳しく批判する側に回った。
安倍氏が、自称保守論壇、ネトウヨ、親米属国派の連中の支持を頼りにして、
国体を危うくする権力者となったからだ。
もはや安倍晋三は「尊皇派」ですらない!
わしは権力に媚び、勝ち馬に乗るような下司な人間ではない。
どちらかと言えば「反権力」の立場を好んでとる人間かもしれない。
昨日は 加藤紘一氏を介して、細野豪志氏と辻元清美氏に会った。
個人としての 器量を見るためだ。
わしは、政治家は国民が育てるべきと思っている。
100%満足する政治家を待ち望むべきではないし、安倍信者のように、
全面的に信頼するのは 愚の骨頂である。
わしが辻元清美氏と会うのは驚きだろうが、わしの『開戦前夜』(幻冬舎)を読んで
痛快だと言うまでにわしとの距離は狭まった。
辻元氏は護憲派だが、昔のような単純なサヨクではなくなっているし、
今後も単純サヨクのままではおられまい。
細野氏は原発事故の最前線に立った経験が、将来必ず生きることになるだろう。
まだ40代という若さも考えると、民主党の中で最も期待できる政治家かもしれない。
自民党と伯仲する野党を作るためには、細野氏の理念をもっと強力にして、
もっと老獪な政治家にする必要がある。
面白いことに細野氏の父親は、頭山満の信奉者で、
書架に頭山の本がたくさん並んでいたという。
細野豪志の中には国士の血が流れている。
そこに期待して、もっと話をしてみる必要がある。