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2018.08.19(日)

中島岳志の新書を読み始めたが・・・

 

中島岳志の「保守と大東亜戦争」を読み始めたところだが、やっぱりこの男は保守ではないなと感じる。
中島はやはり単なる「和製リベラル」であり、「薄甘いサヨク」である。
そのように断言せざるを得ない。

戦後世代の属国民の分際で、大東亜戦争は革新派が設計主義で突入したなどと言ってみても、当時の戦争が限定戦争から、国民を総動員せねばならない全体戦争に移っていった時代に、今どきの保守思想なんか通用するはずがない。
他にどんな選択があったというのだ?

大東亜戦争は「アジア解放」を理念と掲げるしかなく、「八紘一宇」の理念も必要だっただろう。
満州国を作るには「設計主義」が必要だし、石原莞爾の世界最終戦争の設計主義も失敗したが、間違いとは言えない。
支那事変はさすがに失敗だったと思うが、それも、戦後の属国民の我々が言う資格はない。

中島岳志が当時、生きてたら、何を成しただろうか?
秀才・保守オタクが軍部に抵抗したとも思えない。
いくら知識を仕入れても、保守にはなれないもので、保守思想を教義にしてしまっては話にならない。
西部邁もこの人間を保守認定したことはミスだったと、生きていれば気づけただろうに。

大体、「戦争賛美が保守なのか」とは、誰に向かって言ってるんだ?
戦争それ自体を讃美するほど度胸のある奴がいるのか?
長谷部恭男もそうだが、勝手に案山子を立てて、石を投げる手法は止めなさい。

中島岳志は、西部邁よりも、保坂正康のタコ壺史観を継承する人間だろう。