俺の女にしてやる
文芸評論家で早稲田大大学院の渡辺直巳教授(66)が、同大学院の生徒・20代女性に「俺が入学させてやった」、「俺の女にしてやる」などと、複数回、迫ったという。
女性の言い分が正しいのかどうか分からない。
だが、女性は他の教授に被害を相談したが、ハラスメント窓口に通報しないよう口止めされ、今春、退学したという。
この女性の言い分を信じてもいいように思える。
こういう例は「権威を利用した性的強要」だと言える。
「セクハラ」と大まかに言うと、「髪を切ったね」から、「5秒以上見つめる」まで全部ダメという狂った基準ができるから危険だ。
イデオロギーはそうなる。
「権威を利用した性的強要」と日本語で言えば、常識的にダメだと分かりやすい。
イデオロギーになりにくい。
渡辺直巳は、わしと大して違わない年齢だが、なんでこう美学がないのだろう?紳士的でないのだろう?
よっぽど自分を偉いと思っているのか、「権威」だけで、自分が目をつけた女が靡くと思っているのだろうか?
わしが自分の読者や、「ゴー宣道場」の門下生女性や、担当編集者に、「俺の女にしてやる」などと言っても、一気に軽蔑され、去って行かれるだけだ。
だが、大学の場合は、単位がもらえるかとか、研究を認めてもらえるかとか、教授から気に入られなければならない利害関係が絡んでいるから、教授が「権威」を悪用したいという誘惑に負けるのかもしれない。
だが、わしの場合は去って行かれるだけなので、「権威」がないのかもしれない。
あるいは「権威」を悪用できる身分にないということかもしれない。
「権威を利用した性的強要」は、許されない!
常識として許されない!
教師と生徒の間の、作法として許されない!
わしは、そのように考える。
ただし、最初からわしに惚れている女性になら、いっぺん言ってみたい言葉だ。
「俺の女にしてやる」