真夏の性欲の狂宴 男の感想
『小林よしのりライジング』「真夏の性欲の狂宴」に寄せられた感想の中で、
この人は男性だが、ユーモアを良く分かって くれているので、
抜粋して紹介しておく。
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今回の「ゴー戦」は中東情勢みたいなシリアスな内容かな?と思っていたら
とんでもない、還暦を迎えられたよしりん師範が最初に書かれたのは
初心に還ったような「初期ゴー宣」的内容でびっくりでした。
そして滑稽な事件についての大真面目な解説が大笑いでした。
1件目の痴漢消防士にはおそらく、快楽はリスクの報酬であるという固定観念があり、
彼の消防士というアイデンティティからそれは消防士が最も輝ける高所でなければ
ならなかったのでしょう。師範の「真の責任者は(消防士の業を理解しない)妻である
と考えるべきである」という結論に吹き出してしまいました。
2件目のサドル窃盗犯に加えた師範の解説では 「オリジナリティ溢れる珍味」
「股間の味わいは短時間である」 「女股間サドルはクセになる珍味」「特殊なグルメ」
「この男を満足させるコクのある股間味」というチン語の数々が可笑しくて可笑しくて
笑いを堪えるのが大変でした。
おそらくこの犯人は単なる革製品と女性の股間との密着による不自然に作成された
産物では満足しないはずです。普通に日々の生活を送る女性が持つ温もりを、
性衝動と結びついたことにより股間の芳香という形で得たかったのでしょう。
つまり今後特定の女性が革ボンデージを着けても満たされる可能性は薄いと思われます。
3件目の側溝覗き男では、師範の「『あなたは将来何になりたいですか?』と
問われて、『道になりたい』と答える若者がいたら、哲学者だと思うに違いない。
答えが深淵すぎるのである。」という大真面目な解説が最高に可笑しかったです。
このケースも、たとえリスクが大きくなかなか満足が得られなくても、だからこそ
余計に固執したのでしょう。危険で特殊な任務を負ったスパイや工作員のような
心境で臨み、報酬としての女子のスカートの中の映像を脳裏に焼き付けて
満足するのでしょう。
「男たちはリスクを恐れなかった」「ただ満足感を得たかった」「たとえ公衆道徳に
反していたとしても」などという田口トモロヲのナレーションが聞こえてきそうです。
情けない「地上の星」を求めた男たちの「真夏の性欲の狂宴」に見られるような
性衝動が絡みついた業は「真夏の方程式」ぐらいでは解けません。
そのモチベーションと能力を別方面に生かすことはできなかったのかと思うわけですが、
これも難しいと思われます。