2013.09.06(金)
『大東亜論』を描く野望
『大東亜論』
第一部のクライマックス第一段階のコンテが30ページをかけて、
やっと今日完成しそうだ。
一週間以上かかったが、殺気を孕んだ展開を無駄なく描き進めていくには、
集中力が必要でくたくたになる。
明日からのクライマックス第二段階は40ページくらい必要だから、
もっと神経が消耗するだろう。
これが読むときは10分くらいなんだから、漫画って本当にバカバカしい作業だ。
無駄に骨折ってるような気がしてならない。
作り手は「精神」との闘いをやってるのだが、これが誰にもわからない。
いや、そんな苦労を読者に感じさせたらおしまいで、
分かってもらえないのが宿命なのだ。
もういいやと思って、白い紙に気迫を込めなくなったら、
多分スカスカの作品になってしまうのだろう。
絵を描くスタッフも含めて「情念」がすべてである。
いつまでこの気力が続くだろう?
とにかく今は鬼になって描くだけだ。
だがこの『大東亜論』、一巻目が『戦争論』くらいの分厚さになる。
これが数年がかりの史実をもとにした物語になるから、
完成したら日本版のトルストイのような超大作を生み出せるのだが・・・。