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2013.09.10(火)

まだ続くか、実感なき景気期待

 

ここ数日、都内のホテルでカンヅメしてるのだが、
朝食は高層階に宿泊している者だけが入れるカフェでとる。

ホテルの部屋に一日引き籠ってると息が詰まるから、
午後1・2時間でもここでコーヒーを飲みながら本を読めるのが便利だ。

やけに若い美人を連れてる金持ちの初老の男もいるが、
欧米からのビジネスで訪れてる白人が多い。

 

欧米ビジネスマンは、コーヒーを飲みながら、小さめの画面を見つめて、
一心にキーボードを叩いている。

だが音がしないと思ったら、iPadなのだ。

時々、指で画面をスライドさせている。

それもわしが持ってるiPadより画面がやや小さい。

それにしても音もしない画面上のキーボードを、あんなに速く叩いて、
文章を書くことが できるのだろうか?

iPadは文章を書くのには向いてないと思ってたのだが、
慣れたらあんなに速く書くことができるのなら、考え直さなければならない。

他人がいるカフェで 仕事をするには、パソコンは無理だ。

わしのキーボードの叩き方はどうしても大きな音がする。

 

しかしこのホテルに 宿泊するようなビジネスマンにとっては、
東京五輪は稼ぐチャンスなのだろう。

わからないのは一般庶民で、まるで発展途上国の人民のように、
目標が出来たと浮かれている。

東京一極集中の発展に過ぎないのだが、「失われた20年」と言われる今までも、
どれだけ東京駅近辺に新しいビルが建ってきたか!

「失われた20年」というフレーズ自体に首を傾げてしまう。

 

地方の庶民もおこぼれに与かれると期待してるのだろうか?

アベノミクスの景気浮揚「実感」もあるはずない庶民が、
今度は7年後の東京の景気に期待してるのだから、
つくづく「マスコミ」の 操作・洗脳に弱い「大衆」ばかりになったなと
憐れむしかない。