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2018.04.04(水)

「SPA!」『ゴー宣』に写植の間違いあり

 

6時に起きてしまった。
SPA!」『ゴーマニズム宣言』を読んでみると、68pに「庶民目線でオウム裁判をしていた」とある。
これは間違いだ。
「庶民目線でオウム批判をしていた」である。 

もっと酷い間違いがある。
69pに「したがって「集団的自衛権」を容認したまま「自衛権」を明記する安倍改憲案は反対である」とある。
これは「自衛隊」を明記する・・であり、「自衛権」ではない。
これは意味が変わってしまうほどのかなりダメな間違いである。

最近ずっと写植の間違いはなかったのだが、何でこんなに間違いが多いのか?
文字・写植の間違いは、わしがコンテの段階で間違っている場合と、秘書岸端の段階で間違った場合と、編集部で間違った場合がある。

コンテを確認してみたが、わしは「オウム批判」と書いているし、「自衛隊」と書いている。
すると、岸端か、編集部で間違ったことになる。 

わし⇒岸端⇒担当・織田⇒さらに編集長までチェックする人物は上がっていくはずで、どこかで気づいてくれないと困る。

わしがコンテの段階で、間違っていたとしても、誰かが気づいて修正しなければならない。
ましてや、わしのコンテで間違ってないのに、商品として間違っているのは、全然ダメだ。

「自衛隊」か、「自衛権」かというのは根本的な問題なので、読者に誤解されると思うと残念である。
どこで間違ったのかを確認して欲しい。 

官僚じゃないんだから、プロなら間違いがあってはならない。
データの間違いや、改ざんが許されるのは、民主制の基本を預かり、国家運営の土台をつくる「公」の仕事をしている官僚だけである。
漫画作品をつくるプロの現場では、絶対にあってはならない。
例えわしが指示しても、間違いを見逃してはならない。
プロのクリエイターは、官僚より厳しく仕事をしよう!