2018.01.06(土)
あてどない夢想
よしりん企画は今日が仕事始めだ。
去年いっぱいで制作した単行本が2冊、『新堕落論』と『よしりん辻説法』が発売されないと、次の仕事に本格的に取り組めない感覚になる。
時浦がブログに書いていたので、あらためて知ったが、わしの読者の主力は30代、40代らしい。
確かに「ゴー宣道場」の参加者もその世代が多数だ。
『おぼっちゃまくん』の読者がちょうどその世代で、『ゴーマニズム宣言』の読者の主力もその世代だろう。
『東大一直線』の読者が50代以上にいるはずで、『戦争論』はヒットした当時、10代後半から90代まで読者を拡げたから、今は20代後半から上の世代には、わしの漫画を読んだことがある人がいるということになる。
問題は今の10代20代なのだが、そこを読者にするには、少年漫画誌にフィクションを描くしかない。
60代のわしが10代に向けて漫画を描くのは、感性からいっても難しいだろうし、体力的にも難しいだろう。
子供向けの漫画も描きたいと野望は持っているが、実は商売になるかどうかが怪しいのだ。
重大な問題は、10代20代がもう雑誌を買わなくなっていることだ。
彼らはマンガも情報もスマホで取得している。
雑誌を買う世代の下限が30代くらいになっているのだ。
ちょうどわしの読者の主力、30代40代までが雑誌を買う下限だということになる。
一番雑誌を買う世代は60代以上で、いずれ現世から退出していくので、あと20年描くつもりのわしは、かなり有利な立場にいる作家である。
わしが80代で描いているときは、読者は50代60代で、社長ばっかりである。
子供に浸透するには、漫画ではなくて、わし自身が露出して「ひふみん」になればいいではないか!
・・・なんてことを夢想していた正月だった。