2013.10.01(火)
『AKB48論』について言っておく
『AKB48論』(幻冬舎)について言っておく。
トッキーの『AKB48論』の紹介 がすごく上手い。
芸能コーナーに置いてあるのは、ダメだとは言わないが、わしとしては不本意である。
AKB48が単なるアイドルとはわしは思ってないし、アイドルの定義も含めた
文化現象であり、資本主義と疑似共同体の融合で成長する有機体だと思っている。
そのようなグループが生まれて、変容し続けること自体が
社会現象だと考える。
したがって、AKB48が今後どこに向かうのか、どう変化を起こすのかに興味があるから、
ヲタを止められないのだ。
今年の総選挙で完成したかに見えたAKB48だが、秋元康氏が『AKB48論』を
随分気に入ってくれたようで(これは嬉しい)、スタッフに読ませて
本書で指摘した問題点に関して、会議を開くとまで言ってくれてるらしい。
あのカバーの写真だって、秋元康事務所がわざわざCGで作ってくれたものなのだ。
内容を知らずにここまで協力してくれたことに、わしは本当に感謝している。
秋元氏は天才の業で、24時間AKBのことを考えている。
自分の創作物に対しての本気度が違うから、『AKB48論』を読んで、
感知したものが多かったのだろう。
だとしたら、また AKBグループは変化を起こすかもしれない。
わしはAKB熱に浮かされて、「私」的楽しみだけで
一冊描き下ろしちゃったわけではない。
わしがすべての解答を出してるわけじゃないから、『AKB48論』を分析する
リテラシーの高いインテリがいないものかと思ってしまう。
最近は白熱論争の面々も、フツーにヲタ化してしまって、
わしとしては知的刺激がなくなってしまった。
『AKB48論』で描き出した問題を真面目に考えてくれるインテリは
いないのだろうか?