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2013.10.03(木)

テレビの「大衆化」と笑われる「アイドル」

 

昨日はライジングの生放送をやったが、泉美木蘭さんが待ち合わせの場所に
AKB48風のチェック柄の衣装でやってきた。

あまりに目立って一緒に歩くのが恥ずかしいので、秘書みなぼんと3人で本当に良かった。

あれで2人だったら、「AKBの人・小林よしのり」が、とうとう彼女に
AKBの服を着せてると思われたかもしれない。

泉美さんが童顔なので違和感は少ないが、画面を見た人はどんな反応だったのかな?

iPadの起動が遅れて、15期研究生・泉美木蘭の登場シーンでの反応が見れなかった。

 

テレビの機能としての「大衆化」について語るのも、
やはり最近の人たちに語るのは難しい。

映画俳優や女優が、テレビに出ないようにしていた時代もあったのだが、
今の人たちはそれを知らない。

「スター誕生」という番組も知らない世代の方が多いと、
昨日生放送のコメントを見ながら初めて気づいた。

「スター」という言い方を最近はしなくなった。

「タレント」と「スター」が違うという感覚もわからないかもしれない。

「アイドル」という概念が「仰ぎ見る」感覚だった時代から、「友達」感覚で見たり、
「笑われる」・「見下す」感覚で見たりする時代になって、
一般人との「平準化」が 進んだ時代しか知らないから、
わしが「センターは王道で」と言っても理解できないのかもしれない。

だが優子やまゆゆを見るヲタの眼差しは、「仰ぎ見る」感覚が残っているはずだ。

 

優子が大衆性の基盤を作ったと言う向きもあるが、優子には「超越性」があるから、
「笑われる」存在ではなく、「笑わせる」存在である。

わしがテレビのバラエティー番組に出ないのは、
「笑われる」存在になってしまうのを拒否するからだ。

ギャグ漫画家として世に出たので、「笑わせる」存在にはなりたいのだが、
笑われる」存在にはなりたくない。

この差がわかる者と、わからない者がいる。

 

生放送のコメントを話しながらチラ見すると、
そういうことをモニタリング出来て勉強になる。

あくまでも話しながらだと 「チラ見」しか出来ないから、
生放送を見た人はどう思ったのだろう?

わかってくれたのだろうか?