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2017.09.29(金)

「寛容な保守」とは何か?

 

わしは「リベラル」という言葉が間違って使われていると思うので、やはりカタカナで「サヨク」と言った方がいいと思う。
護憲派サヨクである朝日新聞にとって「希望の党」が恐いのはよく分かる。
国会の中に二大改憲勢力ができ上がるからだ。 

分からんのは産経新聞であって、自衛隊明記だけの安倍政権の「加憲案」なんかに賛成しているのはどういう了見だ?
「希望の党」の方がまともな改憲派になると、わしは思っている。

護憲を主張する勢力は、もう共産党や社民党と共闘できる「護憲党」を作るしかないのかもしれない。

だが、わしの理想とする保守政党は自民党でも希望の党でもない。どちらも「保守」とは思ってないのである。
リベラルの正体が「サヨク」であるように、保守の正体は「ホシュ」であると、わしは思う。

属国を抜け出す方向性を持つ政党こそが「保守」であって、自主防衛の体制も取らず、集団的自衛権を認めた安保法制を、それほど重大な価値だと言っている政党が、本物の「保守」であるはずがない。

だからといって、上から目線の知識人のように、希望の党を冷笑的に論評する態度は採りたくない。

ゲリとゲロなら、どちらも選びたくはないが、ゲリとオナラなら、断固オナラを選ぶべしと言っているのだ。
しょうがないではないか。 

本当は民進党の中に、改憲派と護憲派の両方を抱えていて、その矛盾をアウフヘーベンする方向性の方が、わしの考える「保守」に近かった。

だが、そんな希望は潰えた。
護憲派サヨクから見れば、改憲派の大政翼賛会ができ上がるという恐怖に駆られるだろう。
しかも「こころの党」は男系固執の極右に近いし、小池氏は朝鮮人虐殺を否定する危うさも露呈している。

希望の党は極右になるのか?
辻元清美を入れておいた方が、「寛容な保守」が証明できると思うのだが。