私生活には秘密がある
男女の関係性は「私=プライベート」なもので、そこには秘密があります。
したがって、我が夫婦関係こそベストで、普遍性があるなんて考えてはならない。
笹さんが「誰に食わせてもらってるんじゃい」と言って、子供に父親の威厳を強調するのも、わしは必要だと思う。
それは子供に対して秩序感覚を学ばせるために言っているわけです。
わしは、そのような父権を抑圧だと感じたからこそ、一刻も早く親から完全独立したかったのであり、親の財産が欲しくなかった。
逆に父権の抑圧がない子供はニートになる危険性がある。
「誰に食わせてもらってるんじゃい」は大切です。
では、母子家庭では、独立心のある子供は育たないのかと言えば、そうは言えないでしょう。
その母子関係の中に、どんな秘密が詰まっているか、他人からは窺い知ることはできないからです。
父親の役割りも母親が担っている関係性があるかもしれず、子供が社会の中に父権に相当する存在を発見して影響を受けるのかもしれない。
多分、『おぼっちゃまくん』や『ゴーマニズム宣言』は、父権を感じさせる作品だと思う。
男女の公平性の問題も、他人の私的領域に踏み込んで批判し始めると公論にならない。
あくまでも公の領域で語るべきです。
男尊女卑を、私的に、秘密に貫いていたって、女がM体質ならうまくいくだろうが、あいにくそれを公的に強制していては、社会がもたない。
男尊女卑の社会のままでは少子化が止まらない、子育てを「自己責任」にしたら、女性が子供を産んでくれませんよ、というのが公論なのだ。
男尊女卑野郎は、私的な男尊女卑感覚を、社会に普遍化しようと考えていて、それが自称保守&ネトウヨであり、安倍政権なわけで、それじゃ国が滅びますよとわしは言っているのです。
牛乳石鹸のCMも、あんな亭主でも家庭円満ならば文句をつける必要はないよね。
ただ、プライベートで欲求不満をため込んだ者が、ネットで男系絶対とか男尊女卑とか朝鮮人バッシングとかやってるのだろうなという推測はできる。